心について考えだしたきっかけは、私が生まれる前に兄を事故で亡くしたこと、つまり物心ついた頃からずっとです。命は何のためにあるのか、どのように生きるか、目の前の人の命も。その後、姉が兄の死について抱えていたものによって心のバランスを崩し、家族でその変化に向き合う日々がありました。
「もっと早く、もっと自然に助けられる方法はないのか」その問いが、当時の田舎にある精神科のケアに感じた問いです。ただ短時間の診察で薬だけが処方される日々。誰かに任せていてはいけない、駐車場は常に満車で予約もなかなか取れないのに、よくなる兆しの無い日々。それは後悔や不信ではなく、「私に何ができるだろう」という未来視点でした。
そんな時、高校時代に図書館で出会った池見陽先生の『心のメッセージを聴く』という本。それが私の進路を決定づけ、神戸女学院大学池見ゼミにてfocusingを学ぶ道へと進みました。
家庭裁判所や少年院、教育現場、企業、家庭の中で——「人が人らしく生きること」を支える現場のリアルに触れ、理論が生きる瞬間を探し続けました。言葉にならない感情の奥にあるものを、静かに待ち、その人自身が、自分の“軸”を取り戻していく過程に寄り添ってきました。すぐに学問としての心理の道を選ぶことなく社会に出て
転機となったのは、28歳でがんを患った経験です。
命には限りがある。幼い頃から抱いてきたその問いに、今あらためて向き合っています。生き方も働き方も、誰かに委ねるのではなく、自分でしっかりと感じ取り丁寧に選びなおす時期が来たと感じています。
身体を通して得た確かな実感が、私だけでなく多くの方々への「支援」のあり方を形づくることになりました。
現在は、大人の生活の多くを職場で過ごすことから、特に経営者や組織を支える立場の方々が、心身を整えられる「場」をつくる活動に力を入れています。
「経営の場面で感情的になってしまい、あとで自己嫌悪に陥る」
「プライベートの悩みや孤独を誰にも話せず、ひとりで抱え込んでいる」
「心が疲れているのに、『まだ頑張らなきゃ』と無理をしてしまう」
これまで、そんな声を多く耳にしてきました。
重責を担う立場であれば当然ではありますが、急ブレーキかけられない立場でもあります。定期的に立ち止まり、自分自身を見つめ直し、整える時間が必要。健康のためだけでなく企業成長のためにも。
経営者自身をはじめ、社員一人ひとりの心身を整える視点を持つことが経営を「数字」だけで捉えるのではなく、社会全体にとって重要だと考えています。
まるでエステやサウナのように、日々の疲れや緊張をほぐし、バランスを整えることが、組織の持続的な成長と経営の変革につながると確信しています。私たちは、このような「整える」視点を組織の文化として根付かせ、未来の経営基盤を築いてまいります。同じ思いを共有できる方々とともに、より良い組織づくり企業づくりを推進していきたいと考えております。
これらメンタル支援の根底には一貫して「誰もが自分の気分を整え、命を大切に歩める社会をつくる」という使命のもと全力でサポートすることをお約束いたします。
提供している内容
経営者・役員向け 1on1メンタルセッション(訪問/オンライン)
心理的安全性を軸にした組織研修・対話プログラム
経営と家庭を分けずに扱うWケア設計
産業保健・人事担当者との連携型支援構築・ストレスチェック
公認心理師・臨床心理士による全国対応のネットワーク
カウンセリングMFCセンター 代表
健康経営アドバイザー 24001878号
日本フォーカシング協会会員
(米)国際フォーカシング協会(The International Focusing Institute, TIFI)プロフェッショナル会会員
心理士・JAFA sports food specialist