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逆境を乗り越える力を育む方法 《マインドフルネスでレジリエンスを強化する》

仕事や人間関係、家庭での出来事など日々の暮らしの中でストレスを感じる瞬間は誰にでもあります。時には心が押しつぶされそうになったり、不安に飲み込まれそうになったりすることもあるかもしれません。

ストレスを完全になくすことはできませんが、その波と上手に付き合っていくことは可能です。だからこそ、大切なのは「うまく対処できる方法」を自分の中に持っておくこと。

そのヒントとして、近年注目されているのが「レジリエンス」という力です。今回は、このレジリエンスとは何か、なぜ役に立つのか、そしてマインドフルネスがレジリエンスを高めるためにどのように役立つのか。さらに、誰でも今日から始められる実践方法までを、わかりやすくご紹介します。

1. レジリエンスとは?

レジリエンスとは、困難や逆境に直面したときに折れずに立ち直る【心のしなやかさ】のことです。「レジリエンス(resilience)」がビジネスの現場で注目を集めています。「回復力」「復元力」「弾力」などと訳されており、心理学においては「精神的回復力」を表す用語です。ストレスがかかる場面でも冷静さや前向きさを取り戻せる力です。この力は生まれ持ったものだけではなく、日々の習慣や心の使い方で高めていくことができます。

2. 心のしなやかさを支える「マインドフルネス」

レジリエンス【心のしなやかさ】を支える大きな要素のひとつが「マインドフルネス」です。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に意識を向け、評価や判断をせずに自分の状態をそのまま観察する心の態度。評価や判断を手放して、今の瞬間に注意を払うことから、わき上がる気づきの状態(アウェアネス)という語義で説明がされています。

1979年にジョン・カバット・ジンが、臨床的な技法としてMBSR(マインドフルネスストレス緩和プログラム)をマサチューセッツ大学の医療センターで開発しました。

気持ちが不安定な時や、頭の中でネガティブな思考がぐるぐる回ってしまう時でも、呼吸や身体感覚に意識を戻すことで冷静さを取り戻せます。

3. なぜマインドフルネスで【心のしなやかさ】が高まるのか

〇感情を客観視できるようになる
 落ち込みや焦りを感じた時も、「今、自分はこう感じている」と一歩引いて見つめられるようになります。

〇思考に振り回されなくなる
 過去の後悔や未来の不安にとらわれず、今ここに集中できることで、ストレスの渦から抜け出せます。

〇ストレスに対して「反応」ではなく「選択」できる
 瞬間的にイライラや落ち込みに反応するのではなく、「どう対応するか」を選べる余裕が生まれます。

4. 今日からできるマインドフルネス実践方法

① 1分間呼吸に意識を向ける
 姿勢を正し、ゆっくり呼吸して「吸っている」「吐いている」と心の中でつぶやきながら1分間だけ続けます。

② 音や香りを感じる
 周りの音や香りを「良い」「悪い」で判断せずに、ただ感じてみましょう。電車の中やカフェなどでも簡単にできます。

③ 食べる瞑想
 食事の時、ひと口ひと口に意識を向けて味わうようにします。「噛む音」「舌触り」「味の変化」に気づくことに集中します。

5. 日常に取り入れるためのヒント

〇朝の支度中や移動中に「今の呼吸」に意識を向けてみる
〇イライラや落ち込みを感じた時は「今、私はこう感じている」と心の中で言葉にしてみる
〇寝る前に3回だけ深呼吸をして、今日あったことを良し悪しの判断なく思い浮かべる

6. まとめ

レジリエンス【心のしなやかさ】は誰もが後から育てられる「心の筋力」です。
マインドフルネスを通じて、日常の小さな瞬間に立ち止まり、気づくことを繰り返すことで、少しずつ心はしなやかに強くなっていきます。

「特別な時間」ではなく、「ふとした日常」の中にこそ、レジリエンス【心のしなやかさ】を高めるヒントがあります。

まずは1分間の呼吸から、ぜひ始めてみてください。